つくば市議会レポート

UPDATE

2025.05.15 THU

令和6年第2回定例会令和7年2月定例会議
一般質問
PDF

つくば市のみなさまこんにちは!

日頃より、市政への温かいご理解とご協力、ありがとうございます。
令和7年2月定例会では、「道路の除草や街灯などの整備」や「市の医療体制について」そして「市債について」質問要望しました。
これからも皆様の声を伺い、より良いつくば市のため尽力して参ります。皆様の声が市政を動かす力になります。引き続き、皆様のご意見をお寄せください。

県道の整備に対する市の関わり及び市道について

01. 県道の整備に対する市の関わり及び市道について

背景・事象

昨年度の猛暑により、県道・市道の雑草の伸びが著しかった。
中央分離帯や沿道に雑草が繁茂し、視界不良や歩道・バス停が隠れるなどの事象の発生。県道の除草は年2回(7~9月、10~12月)実施とされているが、実際には年を越しても除草されていない場所があった。
谷田部ICから国道354号に渡る県道では、1月に入っても除草されておらず、歩道が見えない状態が続いていた。指摘後、1月中旬に除草が実施された。
一部の県道交差点では、街路灯が故障している、または植物の関係で意図的に消灯されている箇所がある。

問題点

  • ① 視界不良による安全性の低下
    中央分離帯の雑草により、対向車線が見えず右折時に事故の危険がある。
  • ② 歩行者や利用者への支障
    沿道の雑草により、バス停や歩道が隠れてしまっている箇所がある。
  • ③ 景観の悪化
    放置された雑草によって、地域全体の景観が悪くなっている。
  • ④ 除草作業の遅延
    除草が予定より遅れ、実際には年明けまで実施されない箇所がある。
  • ⑤ 街路灯の不備による交通事故リスク
    交差点の街路灯が故障・消灯により、夜間の歩行者が見えず危険。

課題

  • 除草の遅れが発生した場合、速やかに対応・調整ができるよう、関係機関への継続的な働きかけ・情報共有を強化する。
  • 除草の要望方法や連携の仕方を見直し、対応が迅速かつ確実に行われる仕組みの構築。
  • 街路灯や防犯灯の定期的な点検・整備スケジュールの策定と情報共有。
  • 景観維持のための除草作業に加え、美観を意識した維持管理の方法も検討。
市原

県道の除草についての市の関わり方、市道の除草の実施状況についてを伺います。

建設部長

県道の除草に関する要望等については、市から茨城県土浦土木事務所にその都度申し伝えています。
市道の除草については、令和2年度から通学路の除草を年2回から年3回に増やし、また、令和7年度からは通学路以外の道路についても年2回から年3回に増やす予定です。

市原

県道の除草作業については、年に2回(7~9月のピーク時、10~12月)に行っていると伺いました。昨年はいつまでたっても除草されない。中央分離帯の雑草が伸びると、対向車線の車が見にくく右折の際に非常に危ないなどの声が聞かれました。秋が過ぎても、ひどいと年が明けても除草されてところも見られています。
今年も同様の除草の遅れが発生しないために、昨年と同じ要望の仕方ではまた同じようなことが繰り返されるのではないかなと思います。どのように要望していく予定でしょうか?

市長

県や土木事務所とは常に連携を取り合っていますので、適宜適切に対応していきます。

市原

1個具体例を出すと、谷田部ICから国道354号に渡る県道は1月に入っても除草がされていませんでした。
秋の時期は沿道の除草もされておらず、歩道が全く見えませんでした。1月に入ってから指摘させて頂いたら、1月中旬には除草がされていました。
→除草スケジュールを早く出して頂き、遅れが出ている箇所に対しては随時働きかけを行うことが重要ではないかと提案しました。

市原

街路灯および防犯灯の設備について伺います。

建設部長

県道の街路灯整備に関する要望等については、市から茨城県土浦土木事務所へその都度申し伝えています。また、市道における街路灯については、道路の整備、改修に合わせて設置していますが、設置が困難な箇所については、防犯灯の設置により対処しています。なお、防犯灯については、年間約300基を設置しています。

市原

除草等に関して同様に茨城県土木事務所への連絡対応を要望しました。

スマートフォン

街路灯・防犯灯の不点灯を【つくスマ】から通報!

通報の方法はこちら

02. 道路崩落を防ぐための点検について

背景・事象

2025年1月28日、埼玉県八潮市にて道路の一部が崩落するという重大事故が発生。
被害は局所的なものにとどまらず、近隣住民や通勤・通学者など広範囲に及んだ。

  • ① 通行止めによる交通規制、迂回路の渋滞
  • ② 通学路の変更や近隣住民の一時避難対応
  • ③ 水がたまることを防ぐため、下水の仕様制限や節水の呼びかけ
  • ④ 通信ケーブルの断線により、固定電話が仕様不能となる事態

問題点

  • ① 交通インフラの寸断と影響の長期化
    →主要道路の通行止めにより、他の道路への過度な負荷・渋滞が発生。
  • ② 通学・通勤・生活動線の混乱
    →通学路の変更を余儀なくされ、子どもの安全確保や保護者対応に大きな混乱。
  • ③ 生活インフラの機能停止
    →下水や水道の機能への影響により、節水の呼びかけが必要に。

課題

  • ① 同様の事故を未然に防ぐため、点検方法や問題箇所の修繕の徹底が必要。
  • ② 緊急時の代替交通ルート・生活支援体制の強化
    →事故発生時における迅速な交通誘導や、通学・通勤路の代替案の事前準備と共有が必要。
建設部長

県道等の点検については、茨城県が茨城県道路公社に道路パトロールを委託しているほか、県職員による定期的な点検を実施しています。市道についても、市の職員による定期的な道路パトロールを実施しています。

市原

埼玉県八潮市で道路崩落は下水道管が破損し、その亀裂から土砂が流れてしまい、大きな空洞ができたことによって起こったと言われています。つくば市における下水道管の点検や修繕改築状況についていかがでしょうか?

上下水道局長

つくば市においては、下水道管路の点検調査の中では、下水道法やストックマネジメント計画等に基づきまして、管路内のテレビカメラ調査、それとマンホールの目視点検等を実施しております。調査によりまして劣化が確認された場合には、計画的に修繕改築工事を実施しております。

市原

調査の際に何か問題点はありましたか?

上下水道局長

令和6年9に完了した調査においては、管路内のテレビカメラ調査約10キロメートル、それとマンホールの目視点検約900か所を実施しております。調査の結果、一部の管路及びマンホールで腐食やクラック等が確認されております。劣化が進んでいる箇所については、計画的に工事を実施していきます。

市原

国交省の国土技術政策総合研究所によると、下水道管を流れる汚水に含まれるし尿や洗剤などから硫化水素が発生し、酸化して管が腐食、破損の原因になると言われています。元国交省技官によると、カーブしているところは、下水の流れが遅くなるために腐食が起きやすいとのことです。定期的なチェックを要望しました。

医療体制について

01. 働き方改革の影響について

2024年4月より医療種の働き方改革が始まった

背景・事象

  • 働き方改革の影響で、医療機関における診療科の縮小・撤退が相次いでいる。
  • 具体的には、JAとりでの小児救急撤退、霞ヶ浦医療センターでの神経内科・消化器科縮小、牛久愛和病院での整形外科撤退などが報告されている。
  • その結果、つくば医療圏への患者集中が予測通り進行しており、医療現場の負担が増加している。

問題点

  • 医療資源の再配置が追いつかず、地域の医療体制が逼迫している。
  • 市民(患者様)が必要な医療にアクセスできなくなるリスクが高まっている。
  • 働き方改革が医療現場にそのまま適用されることで、逆に現場の混乱を招いている。

課題

  • 医療職への働き方改革の適用について、現場実態に応じた再評価と制度設計が必要。
  • 市単独での対応には限界があり、広域的な連携や国・県レベルでの政策的な見直しが求められる。
市原

働き方改革を企業のように医療職に当てはめることについて再度評価、検討が必要性を訴えました。働き方改革によって、地域に出向している医者は大学病院に戻ってしまうため、地域の医師不足が起こっています。今回働き方改革の影響でいろいろな問題が生じているのではないかと思ったが、市長会などでそういう議論はありましたか?

市長

市長会での公式な議論というよりは、私も様々な市長と、これは茨城県内、そして全国と連携を取っておりますけれども、医師不足の問題は非常に深刻だという議論はされています。

市原

全国の市長会などでも情報共有を、やはり全国の市長とつながれるのは市長しかいないと思いますので、議論していただければと思います。


02. 年末年始の医療体制について

背景・事象

保険部長

年末年始の医療体制については、医師会の協力の下、休日診療を1月1日は2医療機関、それ以外の日は3医療機関で、9時から16時の時間帯で実施しました。 昨年度末12月29日から1月3日までの休日緊急診療の患者数は2,181人で、昨年度と比べ711人増加し、救急出動件数は260件で、昨年度と比べて58件増加した。

問題点

保険部長

協力医療機関から、感染症が蔓延し、患者様があふれ診療が逼迫したと声を聞いておりまして、休日の体制をどう強化していくかが課題だと考えております。

市原

課題といえばまだまだいっぱいあり
① コロナ検査キットが底をついた 治療薬が薬局で在庫不足
② 満床で入院不可
③ 病院への電話がつながらない
④ 検査の遅れ(お昼12時来院、検査が夜20時)
⑤ 救急搬送先が決まらない(最大60件お断り 6時間半搬送先が決まらず)

要望・意見

  • 検査キットや治療薬に関しては昨年度の数を調べて準備を
  • 当番病院など(病院やクリニック)を増やすことが必要
  • 救急搬送時間の短縮の解決策の模索(参考 東京ルール
  • 患者様を増やさない対策も必要:
    厚労省の報告によるとここ1-2年感染者が増加するのは8月(夏休みシーズン)、年末年始の(感染流行時期)だった。
    漫然とした感染対策は感染対策疲れを起こすため、この時期に感染対策月間として「手指衛生」などを徹底するポスターなどを掲示など
市原

市長に次の年末年始に向けてどう対応していくか伺いました。

市長

つくば市が始めた小児のデジタル夜間急患センターについて可能性があるこれを広げていくことがどのようにできるかということを考えていくことが非常に重要であろうと思っております。


03. つくば市休日夜間小児デジタル急患センターについて(月額121万円)

背景・事象

つくば市では、医療従事者不足の影響を受け、医療リソースの適切な分配が求められています。
医療機関の負担を軽減し、住民の安全を守る取り組みとして、つくば市休日夜間小児デジタル急患アプリが導入されました。

問題点

  • オンライン診療が医療現場の負担軽減になるのか。
  • 目的と行った際の評価を継続しないといけない。
  • 月121万円はかけすぎているのではないか?

課題

  • オンライン診療が医療機関の負担軽減にどの程度効果をあげているのか、さらに継続的な評価が必要。
  • 現時点では、オンライン診療の導入目的が達成されているのか判断するためには、もう少しデータを集めて分析する必要。
  • オンライン診療が実際に医療機関の負担を減らしているかどうか、定期的な評価と改善が求められる。
市長

医療の逼迫を解消する手段として つくば市が今回導入したデジタルの急患が解決策の一つになりえると考えます。

市原

アプリの登録者及び開始した12月25日から1月末までの当年末年始の実績について教えてください。

保険部長

アプリ登録者数は2,982人(2025/2/2時点)です。
12月25日から1月末までの医療相談は129件、オンライン診療は79件。
12月29日から1月3日までの医療相談は54件、オンライン診療は43件。
1月6日から1月末までの医療相談は54件、オンライン診療は12件でした。

市原

つくば市休日夜間小児デジタル急患センター導入の目的、その評価について伺います。

市長

本当に医師がいない、医師が足りないという問題が全国で起きてしまっています。医療リソースを適切に本当に必要なところに分配をすることが最も求められることだと思っています。できれば御自宅で解決する問題はして頂きます。ただ、それで解決しない問題もある時は相談をしてもらう、必要であればオンラインの診療につなげる。まだ評価するには早いが、129件の相談から79件のオンライン診療に至っています。対面の病院の受診というケースは一例もありません。今後の可能性は極めて大きなものがあると思っています。

市原

業者からの説明を直接聞いたが一番は筑波メディカルセンター病院小児救急の負担を解消する目的があると聞きました。
筑波メディカルセンターの年末年始の受診数が減ったなどはありますか?

保険部長

数字は数えていません。減ったという話は聞いていないです。

市原

年末年始オンライン診療は毎日平均5人ぐらいです。
年末年始の筑波メディカルセンター小児救急外来に毎日平均100人以上+救急車10台程度(つくば医師会より)
→・オンライン診療に取り組むのもいいがこれだけでは医療現場の負担軽減になるのか。
・目的と行った際の評価を継続しないといけないのでは。コストが月額121万円なのはなぜですか?電子カルテと連動しているならセキュリティー面もあるため納得できます。
つくスマ登録者数を増やしているのであれば、登録者がZoomのような形で、担当医師とやり取りするようにすればランニングコストを落とすことができるのではありませんか?

市長

待機している医師や事務局の人件費等も当然あります。それほど高い金額というよりは、むしろリーバー社が様々に事業を既に行っているからこそ提供できる金額なのではと考えます。

市原

わざわざ間に業者を挟まなくても、市とつくば医師会の連携で十分対応できると思います。


04. 夜間診療所について(資料

背景・事象

つくば市以外の多くの市町村では夜間診療所を設けている。昨年と比較すると、12月の患者様の数が前年度に比べて増加傾向にある。

問題点

  • 市長はオンライン診療を推進しているが小児救急病院での患者様の数が多く、逼迫している。
  • 医師の立場としてもオンライン診療では重症度を決めるのに必要な聴診や身体診察が一切出来ないにも関わらず診療の責任がある。

要望

  • 市が予算を割いてもらえれば、医師会もリソース確保に尽力できるが現状GOサインが得られていない。
    →年末年始だけでも夜間診療所の開設をスピード感を持って、取り組んでほしい。
  • オンライン診療に関して正しい評価を継続しつつ、夜間診療についての市の動きも見ていく必要がある。
市原

年末年始の医療の逼迫というのは今回もありました。次も起こることが予想されるので、年末年始だけでも、休日夜間診療所が必要だと思います。市長の見解を伺いたいです。

市長

適切なリソース配分をするということを考えれば、小児デジタルを他の年齢にどのように広げていけるかと思っております。

市原

休日夜間診療所に対しては前向きではありませんか?

市長

日本で初めて小児デジタルを開始しました。どのように拡大できるかということを考えることが、優先順位としてあるのではと考えています。

市原

対面での診察はオンラインに比べると多いです。オンラインを進めるのもいいが、目先の問題として、対面診療の場が非常に大事です。つくば医師会長の先生より、市でしっかりと予算と場所をつければ、医師会は協力、尽力をするという回答もいただいています。あとは市長のゴーサインだけです。改めて市長、断言していただけないでしょうか?

市長

先ほどの答弁のとおりであります。(小児デジタルをどのように拡大できるか)
次の年末年始もコロナ感染の流行と共に医療の逼迫が予想されます。

市原

市長がこだわり続けるオンラインに関しても評価の継続を要望していきます。

つくば市の市債について

問題点

7年連続で過去最大の予算となりました。
それに加えて、市の借金である市債も前年度より20.8%増の123億2,743万円に上ったと茨城新聞でも報じられた。

市原

ここ10年の市債の増減はどうなっているか、増えた原因についても伺いました。

財務部長

一般会計の市債残高の推移については、平成28年度の約526億円から令和3年度の約540億円まではほぼ横ばいで、令和4年度から増加し、令和5年度は約619億円となりました。令和6年度末は約712億円、令和7年度末は約771億円を見込んでいます。

市原

今回の議会で中長期財政の見通しが発表されました。
今後の推移としては市債が減っていく予想図だったため、市債が減っていき、つくば市の財政が圧迫されないかを確認していきたいと思います。

市原たくみを応援してくださる方を募集しています。後援会の入会はこちら。